【感想】婚約回避のため、声を出さないと決めました!!【ビーズログ文庫】

「婚約回避のため、声を出さないと決めました!!」の感想&備忘録です。
ネタバレ要素がありますのでご注意ください。

概要

著者:soy(そい)
イラスト:krage
出版社:株式会社KADOKAWA・(レーベル)ビーズログ文庫
発売日:2019年07月15日
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n1289ez/

ウソがバレて“秘密の共有者”ができました。WEB発! 焦れ恋ラブ☆

本好き公爵令嬢アルティナに王子との婚約話が舞い込んだ!
だが、いくら嫌だと訴えても誰も聞く耳を持ってくれない。
だから声が出ないとウソをついてみた。
すると婚約話は流れ、図書館に入り浸っても咎められず……これって大勝利?
そう喜んだのも束の間。無口で謎多き司書長のシジャルにウソがバレてしまい!?
――私の人生終わりましたか?

出典:ビーズログ文庫

登場人物

・モニキス公爵家
長男:ユーエン(25歳、独身。文官)
長女:リベリー(23歳、夫はべスタンス)
次女:ラフラ(20歳、夫はパルマ)
三女:アルティナ(14歳)

・ミルグリット辺境伯
父:(名前不明)
母:ミーナ
長男:サジャル(妻はシュリン、娘2人)
次男:シジャル(22歳、独身。王立図書館司書長)
長男の嫁:シュリン
執事:マーフィス(白髪まじりの初老の執事)
メイド:マーサ(40歳くらい)

・サラーム国 王族
第一王子:ディランダル(25歳、側室の子。婚約者はクリスタ)
第二王子:ライアス(17歳、妃殿下の子。婚約者はいない)
第三王子:ファル(13歳、妃殿下の子)

・セリアーレ公爵家
べスタンス(宰相補佐官、リベリーの夫。シジャルの同級生かつ友人)

・レジトリート侯爵家
パルマ(騎士団副団長、ラフラの夫)

・ホフマン伯爵家
長女:メイデルリーナ(18歳、シジャルの幼馴染み&元婚約者)

・ロザリオ家
クリスタ(ディランダル王子の婚約者。父が騎士団長。シジャルは心の兄)

・令嬢
サニー(メイデルリーナの取り巻きの1人)

・司書
エンジュリー(女性司書)
エンジェリーナ(女性司書)
ミランダ(50代中頃の男爵夫人)
名前不明(男性司書)

・魔物
シャルロ(シジャルの使い魔、飛竜)
リル(フェンリル。ミルグリット辺境伯邸の裏の森に住む)

・精霊
ウィーザ(上級精霊)
下級精霊

舞台(サラーム国)

・王都
城や、アルティナの自宅であるモニキス公爵邸がある。ユーエンは城内に勤務している。

・王立図書館
城内1階、城の入り口から左手奥に位置する。一般公開されている。図書館の入り口は扉で仕切られている。シジャルの仕事場。

・ミルグリット辺境伯邸
王都から馬車で5日はかかる。魔物の侵入を防ぐ仕事をしている。屋敷の裏には森があり、魔物が住んでいる。

・精霊の洞窟
魔物が住む森の奥にある、精霊が住む洞窟。浄化の力がある。洞窟内にはピンク色の湖が存在し、下級精霊や上級精霊のウィーザがいる。

外見・人物像(記載ある人物のみ)

・アルティナ
アメジストの髪にラベンダーの瞳、日に当たらない肌は陶器のように白い。本の虫。「愛し子(いとしご)」

・シジャル
白銀の髪に金色の瞳、銀縁メガネをしている。とても稀な光魔法も使える。甘いもの好き、可愛いもの好き

・ユーエン
頭が固い。イケメン。文官、王子の側近候補。仕事場は第一王子の執務室

・リベリー
ナイトブルーの髪にスカイブルーの瞳。妖艶な中にも可愛さを持つ美人

・ラフラ
スカイブルーの髪にエメラルドの瞳。気の強そうな美人

・ディランダル
白に近い金髪にアクアマリンの瞳。イケメン

・クリスタ
銀髪に藍色の瞳。女神様のような美人。王妃教育よりも武術が得意

・べスタンス
魔法・剣術・学業すべて学年トップの天才

・メイデルリーナ
金髪(ツインテール)に若草色の瞳。気が強く、おしゃべり好き

・サニー
茶色の髪を横結びした、おっとりとした容姿の令嬢

・シャルロ
通常時は腕に巻き付けるサイズの羽の生えたトカゲ。飛ぶ時は10mサイズにもなる。
体は薄緑色で黒い瞳を持つ

・リル
白銀の大きな狼で、人語を話せる

・ウィーザ
男性。雪をまとい女性的な美しさを持つ

・下級精霊
掌サイズの女の子の姿で、背中にはトンボのような羽根があり飛べる

感想

ビーズログは少女向けライトノベル(文庫)レーベル。この本は、ヒーローやヒロインを取り合うことはなく、策略など暗い部分もほとんどなくて全体的に明るいお話。安心感抜群です!

お互い本好きなカップルの図書館ラブ。

ヒロインの女の子は14歳で、外見は容姿端麗でモテモテ。お相手の男性は22歳(8歳年上)、イケメン・文武両道ですが恋愛に関してはかなりの奥手であまり興味もなく、初恋もまだ。この2人だけだと恋愛が進まないので、ヒロインの兄や姉、彼の家族がお膳立てしてくれてハッピーエンドに落ち着くお話でした。

良くない癖ですが、今の時代設定でどうしても考えてしまうのです…中学2年の女子と、学校の先生(短大卒で最年少21歳、四大卒で23歳で先生になれます)って感じかな。なかなかあり得る組み合わせですが、ヒロインが若すぎて個人的には気持ちは入り込めないな…残念。

後、重要なのは爵位制度。今回は王族、公爵、侯爵、伯爵、辺境伯が出てきます。私は覚えるのが苦手ですが…「こう・こう・はく・し・だん」ですからね。「公侯伯子男」の順で偉いのです。今回は、一番偉いのが王族、次に公爵(モニキス家・セリアーレ家)、侯爵(レジトリート家)、伯爵(ホフマン家)といった感じ。アルティナはとっても偉いのです!あと、辺境伯(ミルグリット家)はちょっと毛色が違う爵位ですが…辺境伯は侯爵とほぼ同等でしょう。ただの伯爵よりは一段格上です。

ヒロインの女の子、アルティナは妖精のように可愛くて、誰もが嫁にくれって言ってる状況下での恋愛話は、安心感だけはありましたね。恋愛が進展していくのも、まぁそんだけ可愛かったらそうでしょ、みたいな気持ちになってしまいました。自分がモテたことないし全然分からない世界ですね…ただ僻んでるだけかもしれませんね…また、これでヒーローが女慣れしてて積極的なら話はすぐに終わってしまいますからね。2ページとかで終わりそう( ;∀;)

今回のお話のヒーロー、シジャルは、イケメンだけど自分の価値全く知らないし、地味な仕事に付いてるから今まで他の女性に騒がれたこともない。こちらも安心感あるイケメンさんでした。結婚するならこんな感じのイケメンが1番いいよ!

しかし、シジャルは恋愛にあまり積極的ではないから大変です。アルティナのこと大好きなのに、自分みたいなつまらない男は釣り合わないとか言って、見てるだけで大満足なタイプでした。アルティナが自分から好きですって告白みたいなこと何回も言ってるのに、えっ…信じられない…みたいな感じで赤面してるだけのイメージだし、アルティナがキスして!ってなってるのにダメで、ヒロインからファーストキスしに行ってる始末…14歳の女の子に何させてんの、もうちょっとシッカリしなよ!って思いながら読んでました。まぁ、最初にキスしようとしたら邪魔が入ったからね、仕方ないか( ̄▽ ̄)

筆者が、自分に自信のないヒーローを描きたかったってあとがきに書いてましたから、まったくもってその通りです!なかなか斬新なヒーローです。

…でも、ストーリーの途中くらいでシジャルがアルティナに「離しませんよ」とか愛の言葉を言ってたのに、しばらく経った後、呪いの解除法が好きな人とのキスだと知って「アルティナ様の好きな人を探します!」とか言い出したシジャルにビックリ。あなたの「離しませんよ」とかどういう意味で言ってたのかしら…あの時、お互いに気持ちを確認したものばかりと思ってたので、シジャルの気持ちの後退にはがっかりでした。完全に出会った頃(=初期状態)に戻ってたよ!

ちなみに、性的描写は軽いキス(しかもヒロインからの)だけなので安心して読めます!まだ恋愛経験のないティーンズにも胸を張ってオススメですね。

これを「焦れ恋」というらしいですが、焦れているのはヒロインと周り、そして読者だけですね。でもなぁ~結果が完全に勝利って見えている恋愛なんだから、ヒーローが鈍感でネガティブなだけで焦れ恋ってのもちょっと納得できないな。

ただ、声を出せないフリをしてるって秘密を2人が共有する設定は素敵だし、2人の仲を家族ぐるみで応援してるってのも羨ましいですね。恋愛を成功させたくて兄や姉に相談したら、恐喝まがいのことしてくれたりして。なんて心強い…!そして、本当に声が出せなくなってしまった時のアルティナの動揺や後悔を読むとちょっと胸が痛んで、ストーリー上良いスパイスだと思いました。

安心感があって、ほっこりする恋愛話を読みたくなったらまた読み返すことにします。

気になった点

・精霊の洞窟へ向かうまでは、アルティナの首に使い魔のシャルロが巻き付いていたはずだが、洞窟内は浄化されると言ってリルは離脱した。シャルロは浄化されないの?

・シジャルは、アルティナと婚約したいとかなり覚悟を決めてユーエンに許可を取っているが、なぜ兄なのか?こういうことは、アルティナの父親に言うことではないの?

・シジャルは銀縁メガネがトレードマークみたいなものだと思っていたのに、本の表紙イラストのシジャルはメガネを外しているではないですか!どうして?

・「モニキス」公爵家のはずだが、p4 アルティナの人物紹介では「モニーク」公爵家、と記載されている。たぶんp4は誤植。でも結構メインな情報を誤植するとは…

好きな場面・セリフ

・p105 ユーエンのセリフ
「アルティナ、司書長は一筋縄ではいかない。外堀というより迷路(ダンジョン)を組み立てて確実に殺(や)るぞ」

・アルティナの2人の姉が、シジャルを連行してアルティナのことをどう思ってるのか尋問する場面。シジャルが「力の強い魔物と対峙した時のよう」と密かに思ってるのがめちゃ面白い。

ヒロイン・ヒーローの性格

・p262 筆者のあとがきより
ヒロイン:アルティナ(ちょっと天然だけど頭の中では口が悪いタイプ)
ヒーロー:シジャル(なんでもできるのに気が弱く、自分に自信のないタイプ)

last update:2019.08.02


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