【感想】転生したら15歳の王妃でした~元社畜の私が、年下の国王陛下に迫られています!?~【ビーズログ文庫】

「転生したら15歳の王妃でした~元社畜の私が、年下の国王陛下に迫られています!?~」の
感想&備忘録です。
ネタバレ要素がありますのでご注意ください。

概要

著者:斧名田マニマニ(おのなた まにまに)
イラスト:八美☆わん(はちぴすわん)
出版社:株式会社KADOKAWA・(レーベル)ビーズログ文庫
発売日:2020年01月15日
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n5380fm/
(※WEB版の題名は「転生したら15歳の王妃でした〜聖女のチートなんて興味がないし、気ままにおいしいごはんを作ります~」です。「WEB版と書籍版では内容がかなり異なります(書籍版のほうは恋愛メインのお話になっています。登場人物の性格も変更しました)」との注がついています)

<過労死した元OLが、忙しすぎる年下の夫をお手製アイテムで癒してみたら>

佐伯えみ享年28。過労死して目が覚めたら、15歳の王妃に転生してました。
夫は齢17の国王陛下……って年下か~い!!
元人格のエミリアちゃんに「夫婦仲は最悪だけど、気にせず好きなように生きて」と体をもらった(?)まではいいけど、
若き夫も生前の私を彷彿とさせる社畜っぷり!
「私みたいに死なせたくない」と癒しアイテムを使ってみたら懐かれて!?

出典:ビーズログ文庫

登場人物

<転生前(日本)>
佐伯(さえき)えみ(28歳で過労死、社畜OL)

<転生後>
・ルシード連合国
先王(テオドールの父、3年前に病死)
国王:テオドール(17歳)
王妃:エミ(身体はエミリア、精神は佐伯えみ
執務補佐官:ジスラン
離宮の料理長:クラーク
侍女長

・アーネット王国
国王(エミリア父)
王妃(エミリア母)
第一王女(エミリアの姉、エミリアより5歳年上。約5年前に病死)
第二王女:エミリア(15歳、転落死、現在は亡霊)

舞台

・国家
ルシード連合国
アーネット王国
テイラー公国
北にある雪深い国(エミリア姉の嫁ぎ先)

<ルシード連合国(テオドールが統治している国。一夫多妻制)
・王宮
アントワーヌ宮殿(「小説家になろう」のみ登場)
西塔:図書室がある(「小説家になろう」のみ登場)
離宮:エミリアが住んでいる
教会:エミリアの葬儀が行われた

・アントワーヌ宮殿
宮殿内の執務室:テオドールの仕事場

・離宮
宮殿から庭園を抜け、教会を通りすぎ、温室の脇を過ぎ、中庭を横切ると離宮に到着(「小説家になろう」のみ登場)。林に囲まれている
白を基調とした外観で、東側に塔がある美しい御殿。建物内は全て花柄や薄ピンク色で揃えられている。
前庭には噴水あり、中庭には東屋あり
林の一部に、離宮専用の小さな畑あり(調理場が管理している)

・調理場(離宮内)
離宮1階の奥にある
中は広々とし、壁・床・釜はすべて石造り
庭に面した窓で換気を行っている
床には水が入った大きな壺が置かれ、中央の作業台には野菜や果物が置かれている
料理長と、若い料理人数人が働いている
「魔法冷蔵庫」があり、「瞬間冷蔵機能」がついている。魔道具の一種で、作成時点で魔力が込められている。上段の扉が瞬間冷凍、中段の扉が冷蔵保存、下段の扉が瞬間冷蔵用と機能が分かれている
「魔法コンロ」も貸してもらえる

・養蜂場
王家の領地で養蜂をしているため、ハチミツも入手可能

・ラベンダー畑(ラベンダーで一面埋め尽くされた丘)
離宮から馬車で行ける範囲に存在する

<アーネット王国(エミリアの祖国)
ルシード連合国に支援をしている
王宮内に薬術関係の研究施設が建っていて、薬草園あり

<テイラー公国>
ルシード連合国とアーネット王国に挟まれた小国。約5年前、ルシード連合国と戦争になった

世界観

・すべての人が魔法を使える
・マナというエネルギーがこの世界に存在する
・各人が持つ魔力(魂と紐づけられている)とマナが共鳴して魔法を生み出す
・異世界人は魂が別だから魔法が使えない
・魔力の強さには個人差がある
・生産物には必ず、作り手のオーラを放つ魔力が宿る。魔力の強い人ほど、そのオーラを感じ取る能力が強くなる

・異世界転生時、季節は初夏
・植物の生態は地球とほぼ同じ。畑にはキュウリ・トマト・ジャガイモがある。ラベンダーも存在する
・魔物が存在する(オーガの群れ=「小説家になろう」のみ登場)

・異世界人の伝承
死んだ人が蘇り、中身が別人と入れ替わっている現象。古くからある伝承。
災厄をもたらす異世界人、希望をもたらす異世界人がいるらしい

・魔力のパワー関係
精霊・悪霊・亡霊>魔物>>>人間

・死んで魂の状態になる。魂の状態は、死んでから13日間のみ。それからあの世で審判を受けて輪廻転生する。「死」は転生できるが、「消滅」は転生できず消えてなくなること。魂が悪霊になると非常に危険で、国を挙げて「消滅」させられてしまう。
・霊体の状態で、心の闇に侵されると黒いオーラ出現。闇に呑み込まれると悪霊になり、見境なく人を襲うようになる
・悪霊を消滅させるのも国王の仕事の1つ

・亡霊
自由に姿を消したり表したりすることができる
体は透けていて触れることはできない
嗅覚は持っているので、匂いを嗅ぐことはできる

・精霊
白くてふさふさの毛をした、子狐のような生物

・料理=こってり系のみ。濃厚なスタミナ料理のみ。「さっぱり」した料理の概念がない
・お風呂がある

外見・人物像(記載ある人物のみ)

・佐伯えみ(ヒロインの前世)
28歳で死亡。
某有名ソーシャルゲームの制作会社に勤務。
20日目の連続勤務を終えて帰宅した土曜日の真夜中、会社の寮で倒れて死亡した。つまり過労死。
都内の大学(一人暮らし)卒業後、6年目のことだった。
趣味は癒しアイテム作成(ルームミスト、ぬいぐるみ、枕、バスソルトなど)
外見についての記載はないが「地味な見た目」とのこと。
過去に恋人が存在していたようだ(3年以上恋人はいなかったとの発言あり)。
子供時代、田舎の祖母の家に行ったら必ず木登り遊びをしていた。高所は得意。
料理も好き。ジャガイモの冷製スープは母の味。

・エミ(ヒロイン。体はエミリア、精神は佐伯えみ)
「妃殿下」と呼ばれている
エミリアのことを妹のように可愛がっている

・エミリア
ローズゴールドのロングヘアー、透き通るような白い肌の美少女
アーネット王国からの輿入れ(政略結婚)。15歳
現在は亡霊。
テオドールに嫁いで3日後に死亡。
王宮から脱走して森に入ったが、足を滑らせて転落死。
死んだことを全く後悔していない、気丈な性格。しかしエミにはツンデレで世話焼き。
ただ、きつい性格で他人に嫌われやすいというのは自覚している
エミリア10歳でテオドールと婚約したが半年後、戦争が原因で無期限の延期になった経緯あり→これが原因でテオドールを嫌うように。14歳の冬に再度結婚が決まる

・テオドール(ヒーロー)
ルシード連合国国王。17歳
黒髪の短髪、藍色の瞳、精悍さの中にあどけなさが残るイケメン。黒衣の軍服姿。
魔力が強大で、初代国王の再来と言われている
暗示への耐性を作るための訓練もしている
(テオドールの魔法)
相手の動きを封じたり、声を出せなくする
自白させる
他人の記憶を消す
怪我を治す(ヒール機能)
鑑定魔法(相手の魔力量を測定する=「小説家になろう」のみ登場)
攻撃魔法
物理的なバリア機能
壊れた物を元通りの状態へ戻す

・ジスラン
テオドールより6歳年上の学友。23歳(「小説家になろう」のみの設定。書籍版では年齢不明)
線の細いすらりとした体躯と、メガネをかけた神経質そうな顔つき(「小説家になろう」のみ登場する表現。書籍版イラストではメガネなし
テオドールの側近・右腕で、補佐官を務めている
色の薄い銀色の髪、白と金を基調とした文官服姿。
国一番の切れ者で優秀
魔力はかなり弱い

・クラーク
離宮の料理長
50代くらい、背が高くて痩せた男性
カイゼルひげを生やしている
王室料理人の資格あり、王室専属料理人として15年が経つ
職人気質で、寡黙な性格

・侍女長(名前の記載なし)
40代後半くらい
黒ワンピースにレースのエプロン
ひとつにまとめて縛った髪、几帳面そう
細く吊り上がった目
基本、控えの間にいる

感想

このお話は「小説家になろう」に掲載されているので、上にサイトを貼らせてもらってますが、全然違う話になってますからご注意を・・・!部分部分は同じなんですけど、お話の流れが全く違います。

書籍版では、主人公は転生してからすぐ、素性が秒でバレます(笑)ヒーローとの距離も近くて何かと主人公の前に登場。体の元の持ち主もすぐに登場して、転生後の世界のことを適切に教えてくれるし、お友達になってくれます。でも、WEB版(なろう)では、ヒーローは最初にちょこっと出てからあまり絡んでこないし、素性だって全然バレない。しばらくして、なんか変だと気付いてヒーローが迫ってくる感じ。そもそも佐伯えみ24歳だし。個人的には、WEB版の流れの方が自然で好きだなー!書籍化するにあたって、せっかく書き直したのでしょうけど・・・だって、異世界転生している人がゴロゴロしてる世界でもないのに、すぐにバレるって変でしょう・・・

ま、今回は書籍版のお話の感想です。

ヒーローはこの国の若い国王陛下、17歳。11歳も年下の超絶イケメン。まっすぐな性格で、最初から好意を持ってくれます。やきもち焼き。ヒロインは、外見は15歳の美少女、中身は28歳の喪女、という複雑な女性です(笑)恋愛はとても清らかで、せいぜい手を握るくらい・・・!キスとかないし、健全そのものです。中学生の自分の娘とかいたら、安心しておススメできちゃうくらい(笑)

今回のヒロインは、転生前の生活が最初に描かれています。前世の記憶を取り戻す系ではない!もうばっちり、そのままの人格を転生後に持ってっています。外見は持っていけないので、転生後の世界の死体をもらいました(笑)なので、日本での知識がとても役に立ってますね。転生した甲斐がありました!

別に主人公は最初に死ななくても良かったんじゃないか、気が付くと異世界にいた・・・みたいな展開でもいいんじゃないか?と思われるかもしれませんが、違いますねぇ。社畜で死んだってのが結構重要になってます。それは、ヒーローである国王陛下のテオドールも社畜なんですから!同じ社畜同士、運命を感じてしまいます!なかなか上手い設定にしたな・・と読んでて思いました。

そして、異世界転生してから17日間のお話です。恋愛期間としてはちょっと短くないですかね・・・?私としては1か月は猶予が欲しいところですが(笑)また、料理(スープ)、顔用パック作成、ラベンダーから精油を抽出、ハンドクリーム作成、アロマミスト作成・・・といった女子力高めのアイテム作成がメインのお話ですね。その合間にイケメンと恋愛、友達になった女の子のメンタルケアが挟み込まれています。登場人物も6人程度と少なめ。お話も分かりやすいです。

ヒロインのエミは、転生前はソシャゲ会社の社畜。過労死で28歳という若さで死亡しましたが、すぐに異世界の「死体」に転生して蘇る。しかも棺桶の中・・・ってなかなか過激な異世界転生だと思います(笑)ロマンチックさは全くないけど、インパクトあっていいんじゃない?好きだよ!
ただ、前世のエミの死体が気になりますねー。会社の寮だし、きっと腐乱死体になる前に見つけてもらえるでしょう・・・

死んでからすぐに蘇ったので、前世の記憶はクリアです。死んだエミリアの体を貰ったんですが、意識や人格は佐伯えみ、外見はエミリアなので、体が借り物感ハンパない。なかなか馴染めないだろーな・・・ちなみに死んだエミリアもこの後で亡霊として登場し、チュートリアル的な説明をしてくれます。便利や!

佐伯えみ時代に働いていた会社で、異世界転生モノのゲームを扱っていたという設定もいいですね。交通事故で死んだ主人公が俺TUEEE系で無双するゲームだったみたいですが、エミが「思ってたんと違う!」ってなる所も妙にリアルです。本当に異世界転生したら、こんな感じかもしれない。

異世界転生して最初に会った人は、この国のイケメン国王テオドールでした。イケメンがお出迎えって素晴らしく贅沢ですね。しかも、この世界では異世界転生は事実として存在するみたいで、さっそく「お前異世界人だろ」って見破られる始末・・・ここでテオドールと口論するエミは読んでてイタイ!28歳の精神年齢でしょう(テオドールは17歳)・・・そして、転生して復活したその日の夜、テオドールは猛烈に口説いてきます(怖)出会ってその日に口説かれるってなんかヤダ!もうちょっと日数が経ってないと怖い!エミが戸惑うのも理解できるな!

エミリアが嫁に来てまだ3日だし、テオドールともほとんど接触してない状態でエミと入れ替わったから、エミはテオドールと恋愛しやすい状態だよね!良かった!いちおうエミたちは「夫婦」設定なので、テオドールは事実「夫」なのですが、全く夫がいる感じがしませんからね・・・。テオドールとエミリアがもし仲良し夫婦だったら、話はもっとこじれているでしょう。恋愛どころじゃないよ!そして、城の人々もエミリアのことよく知らなかったし、溶け込みやすい!異世界で暮らしていくには最適な条件が揃っています。

そして、エミの日本での知識がだいぶ活躍します。お料理もそう、ハンドクリーム作成とかオイル抽出とか。美容の情報も細やかです。作者さんは、このような知識に詳しい方なんでしょうね。こんなラノベを読むと、女性の作者さんが書いた作品かなーって想像してしまいます。私は全く知らないことばかり・・・料理ができないと、もし本当に異世界転生した時に生きていけるのか不安ですね・・・料理、覚えないといけないかも(焦

エミとテオドールの恋愛ですが、やはりエミは自分の本来の姿にこだわってます。28歳の社畜OLの姿だったらきっとテオドールも口説いてこなかったんじゃないかって。テオドールは、そんなことないし、エミの性格が好きだし年齢も気にならないって言ってくれてますが、なかなか素直に認められないよねー。でも、テオドールの気持ちから逃げちゃダメだって、真剣に悩むエミはなんか好感持てました。んー、イケメンにこんな真剣に口説かれてうらやましいぞ・・・!私も悩んでみたいわぁ!

また、エミリアがなぜテオドールを嫌って、しかも悪霊になってしまう程の強い気持ちだったのか、最後の最後で明かされます。こういうちょっとした謎があるのも、お話のスパイスとして良いですね。先を読みたい・・・って気持ちになるし。そして、エミリアが本当の心をさらけ出すシーンはちょっと感動しました。エミ、カウンセラーの素質も持ってるよ!

最後に、やはりエミリアのことが気になりますね。エミリアの目が気になるんですよ。亡霊で姿を自由自在に消したり表したりできるし、話とかも聞いちゃってますからね。やましいことはないんだけど、もしテオドールとキスとかしたとして、見られてるんですよ・・・?めちゃくちゃ恥ずかしくないですかコレ⁉エミリアが消えちゃった後、ネタバレで申し訳ないんですけど、精霊としてすぐに帰ってくるんですよ。精霊の設定が良く分からないんですが、きっとまた見られちゃうんですよね・・・?精霊は姿が消えたりはしないようなので、気を付けることはできそうなんだけど、・・・私なら恋愛できないよ!エミリアはいいヤツなんだけど、それ関係ないよね⁉私としては、エミリアは無事転生して、まぁーまたいつか会える、くらいの設定で良かったんだけどな!

WEB版では続編が公開され始めていますので、2巻が出るのを楽しみにして、では~!

気になった点

p8 「満身創痍」全身が傷ついている様子を表したり、あるいは精神的にダメージ食らったりした時に使うので、主人公のように、寝不足で肉体的精神的どちらも深刻なダメージを受けている場合は「疲労困憊」の方が合ってるんじゃないかな?

p132
当たり前のようにシノワが存在していたのは助かった。
→シノワって何!?「非常に細かい目の円錐形の篩(ふるい)」ですって!全然知らないよ!常識なの?

・「小説家になろう」のみ登場、書籍版では存在も記載なし
テオドール王妹:グレイス(3歳)
テオドールに妹がいる設定なのですが、書籍版では消してしまいましたね。いるけど記載しなかっただけなのかな?父が3年前に病気で亡くなって、妹が3歳って確かにちょっと無理があるような・・・

好きな文・セリフ

p36
おまえはさっきまで死んでいたんだぞ

p188
私は陛下の社畜暮らしを正したいと思ってるんだから。二人で社畜になってどうする。

メモ

癒しアイテム作り、お料理、社畜、異世界転生

魔法あり、魔物あり、戦闘シーンあり(控えめ)

last update:2020.02.02


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